特約店限定商品

 【 蔵元コメント 】
彩葉 とは...
かな文字の始まりである『 いろは 』を意としております。
古へに都が置かれ、日本の歴史の始まりとも云える背景、そして、四季折々に山野の草木の彩りを愉しめる風景、そんな当地大和奈良の土地柄に照らし、大和の地酒としての矜持を以て『 いろは=彩葉 』と充てることと致しました。
従来の『大倉』はシッカリとした味わいの食中酒として認知されてまいりました。その一方で、酒の個性ゆえに、併せる食事の幅が限定的になっておるのではないかと云う懸念もございました。そこで、米の旨味と酸を出すという従来の方針は崩さず、そこに味わいのクリアー感、余韻の軽やかさを感じて頂ける酒を目指し、新たな『大倉』の展開のきっかけとしてスタートさせたいと考えております(その意味においても、「いろは＝スタート」と云う思いをこめております)。
素材の味わいを活かした和食を中心に、様々な食卓に彩りを添える酒として提案し、また、これに併せ、酒造における更なる進化・深化に勤めてまいりたく存じます。

若い桃やイチゴの様な穏やかな吟醸香と共に、ほんのりと甘やかな香りも漂います。
スゥィートポテトの様な心地よい甘みを感じた後に、９号酵母の特徴である小気味良い酸が舌の上でステップを踏むような感覚を覚えます。
 喉越しのドライ感が全体の印象を引き締め、米の旨味に加え、酸味・渋味が程好く調和しながら、穏やかな口当たりと余韻に誘われたクリアな印象。
いわゆる、香りが際立ち甘みをはらんでいる様な大吟醸酒とは一線を画しておりますが、すべての工程において、丁寧に吟味して醸すという点ではその名を冠する事も妥当ではないかと存じます。
甘エビ・貝柱のお造り、白身魚の昆布〆、おでんの大根、蕪蒸し、ポトフ…などと（意外と醤油煎餅もイケるかも…）。