店長日記

原料芋への拘り

2010年06月23日

宮崎県・落合酒造場さんのお話のつづきですが・・・

にも、魚でたとえると養殖天然物
大手の芋焼酎メーカーは、量を目的としているので、原料芋が不足で、化学肥料で短い日数で栽培、芋を人工的に太らせるので、いわゆる中身の無い柔らかい、すぐ腐る芋を作らないと製造がおっつかないのです。
落合酒造場さんなど、少量生産で、原料に拘り・造りに拘る蔵元さんの原料芋は、契約農家さんが大切に育てた芋なのです。

契約農家さんの説明
落合酒造場さんの契約農家さんは、芋の収穫が終わると、残った芋の葉や蔓をそのまま畑に鋤き込みます。その後、燕麦(エンバク)を植え成長した後、畑に鋤き込み、その後コブトリ草を植え、花が付いた頃同様に鋤き込み整地します。
つまり・・・畑に持ち込まない、畑から持ち出さない!
全て畑で作った肥料で芋を育てています。

*燕麦はネグサレ線虫を制御する効果があります。
*コブトリ草は光合成により炭酸ガスを取りこみ、根に付着したバクテリア(根瘤菌)によって窒素や栄養分を生成します。
*燕麦やコブトリ草の生育状態を見て診断し、緑肥が畑全体に均一に行き渡る様に鋤き込みます。縁肥が過剰になりそうな時(3年に1回)は大根を植え、縁肥の調整を行います。(大根は連作が行えないほど、土から養分を吸い上げます)

芋の収穫後、常に芋畑には縁肥用の植物育てられているので雑草が生えず、除草剤を使用する必要がありません。なので使用する農薬を最小限に抑えることが出来ます。また、縁肥の繊維が土と混ざるため、水はけが良く土壌が強固で、大雨等による土(栄養分)の流失が皆無です。こうして自然の力を最大限に活かして育った芋は、水分が少なく、凝縮され、肉質が固く締まったものになります。
これが、『赤江』『姫豊玉』の濃さの秘密か

三石和甕へ
つづく・・・



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