特約店限定商品 ジュニパーベリー以外は全て奈良県産です。初めて和梨を使用しましたが、水分の多い和梨は蒸溜しても香りが抽出しづらく、試行錯誤の末、レモングラスで爽やかさを、いちじくの葉と、奈良の木谷ワインさんから譲っていただいたモンドブリエのポマース(搾りかす)で味わいに厚みをのせました。上立ちはグラッシーな香りが主体な穏やかなアロマ。ほのかに梨、レモン、シナモン、土のニュアンスが多重層的に感じられます。口中では、梨由来の瑞々しい甘味と相まって、レモンドロップのような爽やかな味わいが広がります。ソーダ割りでは淡い甘みと爽やかさが際立ち、トニックウォーター割りでは、酸味と苦味がプラスされることで、より複雑でドリンカブルな飲み心地をお楽しみいただけます。 奈良の和梨? 〜コンセプト・ストーリー〜澪標・・・舟が安全に通航できるよう水脈(みお)の中の浅瀬を知らせる航路標識。行き交う舟のための道しるべ。 大和蒸溜所が位置する御所市の隣、大淀町と五條市に跨る大阿太高原は、その栽培面積の少なさから全国的には知られてはいませんが、梨の名産地として古くから歴史のある地域です。高原特有の昼夜の寒暖差が大きい気候かつ、赤土に小石が混じった土壌は強粘土質で、ミネラル分が多く含まれていることから、糖度が高く酸味とのバランスが良い高品質の梨が育ちます。 札幌農学校で農業を学んだ奥徳平(おく・とくへい)氏が、果樹栽培適地を求め、大阿太高原に辿り着き、1902年に「薬水園(やくすいえん)」という果樹園を開いたのが、奈良の梨栽培の始まりです。また、奥氏の大きな功績として、黒斑病に弱い梨を守るため、当時医療用に使われていたパラフィン紙を果実にかぶせ防除することに成功したというエピソードがあります。この方法は全国に広まり、100年以上経った今でも使用されています。 奥氏が梨に注いだ情熱を今も受け継ぎ、大阿太高原では40軒以上の農家が、たゆまぬ努力で高品質の梨を栽培し続けています。北海道から海を渡り、奈良の梨の“道しるべ”となった奥氏へ敬意を表し「橘花KIKKA GIN 澪標」と命名しました。澪標は、古くは万葉集にも「身を尽くし」と掛けて歌われ、奥氏が奈良の土地で梨栽培に“身を尽くし”てきたことへもリンクしています。 今回、大阿太高原の梨農家・真田園さんより、豊水、南水、秋月などの赤梨や二十世紀梨などの青梨を仕入れ蒸溜いたしました。このジンを通じて、奈良の知られざる魅力を多くの方に知っていただきたい想いです。 こちらの商品は今回のみの限定製造で1,000本になります。澪標はステンレスボトルでの発売です。
種類: スーパープレミアム クラフトジン
商品名: 橘花ジン 澪標
容量: 700ml
生産者: 大和蒸溜所
原材料: ジュニパーベリー、大和橘、大和当帰、和梨、レモングラス、いちじくの葉、葡萄ポマース
アルコール度: 45%