店長日記
お燗酒
2010年05月15日
世界で造られている様々な、お酒。その中でも日本酒って、おもしろいお酒だと思いませんか?
「なぜ?」って、“様々な温度”で変身するから。
冷やして、常温で、燗して良しと、これだけでも1本のお酒が温度変化によって、味わいや香りが3通りに変身します。
人の舌は、冷えたものより温かいもののほうが味覚センサーが鋭敏に働きます。同じ甘さでも、冷たいものより温かいものの方が甘みを強く感じます。日本酒は、お米の旨味を感じる味わい深く腰の強い酒。つまり、お燗をつけることで、冷や常温では気づかなかった香り、味の膨らみ、お米の旨味を強く感じるようになります。
お燗、一つとっても・・・人肌燗、ぬる燗、上燗、熱燗、飛びきり燗、と色々な温度で呼び方も違います。熱燗なら蒸発する分、少しお水を足してから燗するのもおもしろいと蔵元さんに聞いたことがあります。一度お試しを・・・マル秘テクだとか?
お燗酒は、アルコールの吸収が早く、飲んだら飲んだ分だけ酔いがすぐ回るので、酔いの度合いチェックが自分でできます。それに比べて、冷酒はアルコール吸収が遅く、途中で急激に酔いが来ます。なので、お燗酒は飲みすぎ防止効果もあり、体に優しく、柔らかに、ゆるやかに、ゆったりと酔いをめぐらせ、凍えた身も心も暖かく優しく溶きほぐしてくれる日本酒の飲み方と言えるでしょう。
と、言いながら実は私は、冷酒一筋です冬でも、冷や!焼酎も年がら年中、ロックです。
1本のお酒を何通りもの味を楽しませてくれる日本酒!おもしろいですよ